展覧会・『視力0,01』ができるまで


by hello-daito

ダイアログ・イン・ザ・ダーク

アクロスの照屋です。

少々時間が経ってしまいましたが、日帰り東京旅の思い出の続きです。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、見える人が見えない世界を体験できる催しです。

催しの内容についての詳細は、体験してのおたのしみ、なので控えますが
簡単にいうと暗闇の中で、見えない人が見える人を案内する、という催しなのです。

この催しを本展開催前に体験できて、本当によかったと思いました。
見えないことで、いつもは使っていない感覚を使うことを実感できました。

実はこの催しは、コンセプトを知った時から、
私にとても多くのことを教えてくれる催しとなりました。


私は「視覚障がい者の方にも楽しんでもらえる展覧会をする」ということで、
当初はどうしても、見えない方に対してのサポート面にしか意識がいかず、
福祉的な部分ばかり考え、自分の中でなんだか腑に落ちない状態が続いていました。

そんな中、この「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の存在を教えてもらいました。
コンセプトを読むと、見えないからこそ発達する鋭敏な触覚や嗅覚、
人とのコミュニケーションなどについてもエンターテイメントに仕上げているとのこと。
見えない案内スタッフのことを「暗闇のエキスパート」と称するなど、
この逆転の発想が、私の中のもやもやを解く大きなヒントになりました。

本展も、見えない人や見えにくい人に対して「見えるように」を押し付けるのではなく、
見えない、見えにくいからこその感性を活かして鑑賞できるような展覧会にしてみたい。
また、その豊かな感性を、見える人が気づく機会にもできれば、と思うようになりました。

おかげさまで、作家さんが「触り心地を楽しむ」作品などを制作してくださっています。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、このようにして考え方を変えるヒントをくれたのです。
本展も、見えないこと、見えにくいこと、見えることについて、あらためて考えてみる
きっかけになれば、嬉しいです。


そんな「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」について、ご興味をもたれた方は、
現在東京で長期開催中なので、この機会にぜひどうぞ。

今回、体験後に先方のスタッフの方ともお話ができ、こちらのコンセプトもお伝えでき
とても興味を持ってくださったようで、嬉しかったです。
8/1(日)のワークショップ&トークイベントにもお越しいただけそうな感じなので、
今からとても楽しみにしています。

また、下の講演会について、ご案内いただきましたのでご紹介します。
こちらも東京での催しです。
7/3(土)「子どもと本との出会いのためにー誰もが読める絵本」
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by hello-daito | 2010-06-10 13:22 | 主旨 説明